人工のものでいくら補っても、天然歯に勝るものはありません。特に虫歯や歯周病はなり始めの頃は自覚症状を感じにくい病気なので、予防する習慣を付けましょう。自分では発見できない早期の症状のうちに手を打つためにも、「痛くなる前」に予防歯科へ通いPMTCなどを受ける事は、とても大切なのです。
参考になる記事がありますのでご覧下さい。
>>日本では、98%の人が「治療」のために歯科医院へ通う
プロによるクリーニング~PMTC~
「PMTC」とは、プロ(Professional)が専用の器械(Mechanical)で歯(Tooth)をクリーニング(Cleaning)する措置です。普段のブラッシングでは落としきれない、歯にこびり付いたプラーク(歯垢)や虫歯の原因バイオフィルム、また茶渋やタバコのヤニによる着色などを、医師や歯科衛生士が徹底的に除去し、表面をツルツルに磨き上げます。
PMTCの効果
・歯質を丈夫に!
着色を除去したあと、歯の再石灰化を促すフッ素入りペーストで研磨します。さらに仕上げのフッ素を塗布することで歯のエナメル質が強くなり、歯質が丈夫になります。
・虫歯を予防!
虫歯の原因となるプラークや歯石、バイオフィルムを除去し、また表面をツルツルに磨き上げることでプラークを再付着させにくくします。
・歯周病の改善と予防に!
歯面だけでなく、歯ぐきの内側のプラークまで除去するため、歯周病の症状が改善されます。またPMTCを繰り返すことで歯ぐきがひきしまり、歯周病予防にもつながります。
・生活習慣病の予防に!
歯周病が全身の疾患に関係することがわかってきています。歯周病予防は、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防にもつながります。
・歯を美しく!
歯に沈着した色素が取り除かれ、自然な歯の白さを取り戻せます。また歯の表面を磨き上げることで、汚れが再付着しにくくなります。
定期検診について 当院では、お口の中の状態のチェックとPMTCのセットを基本として定期検診をおすすめしています。 期間は3~4ヶ月に一度を目安としています。また、3年に一度、レントゲン撮影をしてお口の状態を比較・評価していきます。 常に変化するお口の中で、虫歯や歯周病になりかけていないか、また他に異常がないかなどを確実にチェックします。
なぜ定期検診が必要?
変化するお口の中の状態に適したお手入れ方法の確認
お口の中の状態は、加齢や生活環境などによって常に変わっていきます。それに合わせてケア方法も変えていかなくてはなりません。定期検診では、ご自宅でのケアがきちんとできているかも確認します。正しいケアを継続し、お口の中を健康に保ちましょう。
虫歯・歯周病の早期発見
虫歯や歯周病は、初期段階での自覚症状がありません。痛みなどの症状に気付いた時には、かなり進行してしまっていることが多いのです。定期検診を受けていれば、それらの早期発見と共に、早期治療が可能になります。
ご自宅でのケアに歯医者でのケアをプラスした予防
毎日きちんとブラッシングをしていても、虫歯や歯周病の発症率をゼロにすることはなかなか難しいものです。虫歯の原因となるバイオフィルム(細菌の塊)などはブラッシングでは除去しにくいため、定期的にPMTCを受け予防に励みましょう。