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2022年4月の診療報酬改定により、CAD/CAMインレー(白い詰め物)が保険適用で治療可能になりました。
CAD/CAMとはレジンと呼ばれる歯科用プラスチックとセラミックの混ぜ物です。
歯に似た白色なので銀歯に比べて見た目が良く、保険適用で白い詰め物ができます。 金属アレルギーが起こりにくいのもメリットです。 CAD/CAMインレーをするには様々な条件があるので、一度ご来院いただきお口のご状態を診させていただけたらと思います。 お気軽にご相談してください。 


口腔内金属アレルギー及び、より精密な材料

口の中だけでなく、全身に症状が現れることも

ピアスやイヤリング、ネックレスなどの金属によって、皮膚にかぶれやかゆみが起こる「金属アレルギー」。肌に直接触れるアクセサリーだけでなく、歯科治療に用いられる金属もアレルギーの原因となる事があります。

金属アレルギーは接触アレルギーで、汗や唾液などで溶け出した金属がイオン化し、体内のたんぱく質と結びつき、その結合物を免疫システムが「異物=敵」と見なして攻撃することで起こります。遅延型アレルギーの一種で、アレルゲン(アレルギーの原因物質)が体内に入ってから症状が現れるまでに、1~2日ほどかかります。

口腔金属アレルギーの症状は、口内炎、口唇炎、口角炎、舌炎、口腔扁平苔癬(へんぺいたいせん)、味覚異常、接触性皮膚炎、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、湿疹、アトピー性皮膚炎に似た症状、頭痛、肩こりなどさまざま。アレルゲンが血流によって全身に運ばれるため、口の中だけでなく、全身に症状が現れる可能性があるのです。口腔金属が原因だとは思わず、長年つらい症状に悩んでいる人もいます。

口腔金属アレルギーは、アクセサリーなどによる金属アレルギーに比べて、発症頻度は少ないといわれています。しかし、口の中は唾液が存在する以外にも、飲食物やう蝕(虫歯)の原因菌によって酸性化したり、噛み合わせや歯磨きによって金属が磨耗するなど、金属がイオン化しやすい環境といえます。

歯科治療に用いる金属にはさまざまな種類がある

金属アレルギーのイメージ

歯科治療では、歯の詰めものや被せもの以外に、部分入れ歯のバネ、ブリッジ、歯列矯正装置などにも金属が使われています。
歯科治療で用いられる金属は、金、銀、銅、白金(プラチナ)、亜鉛、ニッケル、コバルト、パラジウム、クロム、チタンなど多岐にわたり、主に2種類以上の金属を混ぜ合わせた合金が使用されています。

一般的に、ニッケル、コバルト、パラジウムなどはアレルギーを起こしやすいといわれています。最近はほとんど使われなくなりましたが、水銀を含むアマルガムも金属アレルギーを起こしやすいので、昔に治療した歯も注意が必要です。一方、金、銀、白金、チタンはアレルギーを起こしにくいとされますが、まれに、これらに対してアレルギー症状を起こす人もいます。

口の中に多くの種類の金属が存在するとイオン化しやすく、アレルギーを発症するリスクが高まる事があります。また、もともと花粉症やぜん息などのアレルギー性疾患のある人や、家族にアレルギー体質の人がいる場合は、金属アレルギーを起こしやすいと考えられます。

 

アレルギーの原因となる金属の除去が治療の原則

金属アレルギーの治療の基本は、原因となる金属に直接触れないことです。アクセサリーなどで金属アレルギーを起こしたことがある人は、治療の前に必ず歯科医にそのことを伝え、原因となる金属を使わずに治療しましょう。

治療後に口腔金属アレルギーが疑われる場合は、まず、皮膚に金属試薬を貼るパッチテストを行い、原因となる金属を特定します。次に、パッチテストで陽性の金属元素が口腔内のどの部位の金属かを確定する必要があります。口腔内金属修復物からの溶出を測定する機器で容易に確認することができます。
さらに、除去の対象となった金属修復物中にパッチテストで陽性と判定された金属元素が含まれているかを確認します。不明な場合は、疑われる口腔内金属修復物の一部を削除、採取し、X線マイクロアナライザーで金属元素を検出します。
血液検査をしたり、歯の詰めものや被せものが腐食していないか調べることもあります。
アレルギーの原因となる金属が判明したらその金属を取り除き、レジン製などの暫間補綴物で症状の経過確認後、違う金属や、セラミックやプラスチック樹脂といった金属以外の材料を用いて治療します。金属アレルギーの人でも使うことができる部分入れ歯やブリッジ、歯列矯正装置もあります。

 

セラミック(メタルフリー)の診療を希望される患者さまへ

歯科金属アレルギーの原因となっている金属を特定し、除去します。
歯の被せ物や詰め物を取り替える作業:ノンメタル(メタルフリー)治療を行います。
口腔内に多数の被せ物や詰め物が入っている場合には、基本的にイオン化傾向の高い順に取り除きながら様子を見ていきます。

曲げ強度の違い

セラミックの種類は様々なものがありますが、当院ではもっとも強度があるジルコニア3種類を用意しております。

ジルコニア歯科用セラミック

ジルボンド(ジルコニアフレーム+筆盛り築盛)

内側のフレームには「ノリタケ」の最新マシンで削り出す高精度なジルコニアフレーム、 その金属同等の強度をもつジルコニアフレームの上に透明感のあるセトモノパウダーを ハンドメイドで盛り上げ焼き上げます。
特に透明感の必要な前歯ではこれ以上ない自然感を再現します。マシンとマテリアルには信頼の企業「ノリタケ」、そこに世界ナンバーワンといわれる日本の歯科技工士、その繊細な技がプラスされた強く・美しく・体に害のない最高峰の商品です。
価格:流動的なためご相談ください。

ジルパール(ジルコニア100%)

冠全体を「ノリタケ」の最新のCAD/CAM機で削り出す高精度のジルコニアクラウンです。冠全体が金属同等の強度を持つジルコニアのため最も強い力のかかる大臼歯はもちろん、負担のかかるブリッジにも最適な白いクラウンです。
無垢で強い反面、色調の点では劣ります。しかし、ノリタケのジルコニアは原材料の粉末を固めるところから自社で一貫製造しており、純国産の安全・安心な材料になっております。フルジルコニアクラウン(ジルパール)には相応しいといえます。
価格:詰め物 4万円/被せ物5万円

ジルジュエル(ジルコニア100%)

冠全体を「ノリタケ」の最新のCAD/CAM機で削り出す高精度のジルコニアクラウンです。
冠全体が削り出しのフルジルコニア、という点はジルパールと同様ですが、このジルジュエルには際立った特徴がございます。
原材料自体、上から下にグラデーションがつき、これより、ジルパールでは色調の点で難しかった前歯には適用可能となりました。細かな色調のマッチングは難しい点もございますが、最も強度のある前歯向きのフルジルコニアクラウンです。

多くの患者様からのご依頼もにより安定的な発注量が確保できていることから、 提携技工所の協力を得られ、低コストを実現しています。