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~歯以外の場所に感じる痛みの正体~

関連痛とは何でしょうか?

関連痛とは、実際に問題がある歯とは違う場所に痛みを感じる現象です。
例えば、奥歯に虫歯があるのに、肩や耳の周り、頭などが痛く感じることがあります。これは、顔の感覚を脳に伝える三叉神経(顔面の感覚を司る太い神経)が、痛みの情報を間違って他の場所に伝えてしまうために起こります。

痛みを感じやすい場所
  • 耳の周り
  • 他の歯

関連痛の主な原因

1. 神経の錯覚

三叉神経の走行が複雑なため、ある歯からの痛みの信号が、 別の場所からのものと混同されることがあります。

Point

上の歯と下の歯からの痛みの信号は、三叉神経で最終的に一箇所に集まります。
そのため、実際には下の歯が原因でも上の歯が痛く感じたり、その逆が起こることがあります。

2. 歯や口の病気

虫歯・歯周病・歯の根の病気などが原因で、 痛みが他の歯や周囲の部位に広がることがあります。

3. 顎関節症

顎関節の痛みや、顎を動かす筋肉の緊張が、 歯の痛みとして感じられることがあります。

4. 全身の病気

狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気が、 歯や肩、腕の痛みとして現れる場合もあります。

関連痛の特徴

痛む歯に異常が見つからない

実際に痛みを感じている歯を検査しても、 虫歯や炎症などの異常が見つからないことがあります。

複数の場所が同時に痛む

特定の歯だけでなく、 肩こり、頭痛、耳の痛みなど、 さまざまな場所に痛みが現れることがあります。

対処法・治療について

1 歯科医院での詳しい検査

レントゲン撮影や詳しい検査を行い、 関連痛の原因となっている歯や病変を特定します。

2 原因となる病気の治療

虫歯や歯周病などの原因を治療することで、 関連痛の改善が期待できます。

3 根本的な問題の解決

顎関節症や筋肉の緊張が原因の場合は、 それぞれの状態に応じた治療を行います。

4 他科との連携

歯科的な原因が見つからず痛みが強い場合は、 内科などの専門医と連携して診療を行うことがあります。

重要なお知らせ

歯に違和感や痛みを感じたら、我慢せずに
早めに歯科医院を受診することが大切です。

関連痛は複雑な症状ですが、適切な診断と治療により改善できる場合があります。
気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。